Jaffna
隠れた名所ジャフナ

その昔、この地を支配していた王様は、インドのハープ楽器ヤージュ(ヤール)の名手である盲目の音楽家(パナン)の訪問を受けます。彼の演奏に大変喜んだ王様は、このヤージュ弾きの音楽家ヤールパナンに砂の平原を与えるのでした。ヤールパナンはインドへと戻り、彼と同じく貧しい暮らしをしていた種族の同胞たちを連れ、この約束の地へと戻ってきます。盲目の音楽家、ヤールパナンの物語。

タミル語で「ヤールパナン」と呼ばれたこの約束の地。その後ヤールがジャ、パがフ、ナンがナと発音され「ジャフナ」と呼ばれるようになりました。乾燥した大地に、ヤージュの音色のように美しい色鮮やかな文化の残る場所。

ポルトガル、オランダ、英国と他のエリアと同様に植民地化に置かれていたジャフナ。当時からかつてはコロンボにつぐスリランカ第2の大都市でしたが、1983年から2009年まで内戦の影響で街は縮小。この地への道は長い間閉ざされていました。紛争後やっとその門戸が広けたジャフナ。

次こそは、北部最大の街ジャフナへ!

ジャフナへの行き方

鉄道
ジャフナへは鉄道が便利。全車両A/C付きで指定席豊富なA/Cインターシティーは、きれいなトイレや食堂車も完備しているので安心です。


番外編①:夜行バス
コロンボのウェラワッタからジャフナまで毎日夜行バスも運行されています。観光時間を長く取りたい場合は便利です。途中、ローカルレストランなどで休憩なども挟みますが、立ち寄るトイレ等はあまり綺麗ではないので要注意です。

空路
月、水、金のみ運行ヘリツアーズの定期運航便でもアクセスできます。片道1.5万円、往復でも3万円程度です。コロンボから車で20分南に行ったラトマラーナ空港からの出発になります。

番外編②:陸路
コロンボからジャフナまでは400km、陸路では9時間の道のりになります。鉄道と車を上手に組み合わせて、アヌラーダプラなどを経由すると◎。

ジャフナの楽しみ方

かつてはスリランカ第二の大都市であっただけあり、魅力が豊富なジャフナ。悲しくも紛争の影響で一掃されてしまった遺産も多いですが、見どころは沢山。ジャフナのすべてを見たい…という方は3日間は必要。少なくとも2日は滞在を。

1日目 ジャフナ市内とナーガディーパ/ナイナティブ島
オランダの支援で復興が行われたフォート、ヒンズー教の聖地ナッルール寺院、悲しい歴史の残るジャフナ図書館は市内のほうの一部。タミル料理がおいしいレストランのマンゴーズ、有名なリオアイスクリームも要チェック。午後は船に乗って仏教徒の間ではナーガディーパ、ヒンズー教徒の間ではナイナティブと呼ばれる、仏教寺院とヒンズー寺院が残る聖地の島に足を運んで。

2日目 ジャフナ郊外の見どころへ
ジャフナ王朝の遺跡でオランダ様式も兼ね合わせたマントリマナイは建築好きには見てほしい場所。謎の仏教遺跡のカンタローダイや、皮膚の病気を治すといわれる聖なる湧き水キーリマライ、マナルカドゥ砂漠や、静かな砂漠にひっそりとたたずむ聖アンソニー教会遺跡、スリランカの最北端ポイントペドロ。ビーチでの海水浴も楽しんで。

3日目 デルフトアイランド
朝一回だけ出発するボートで訪れたら、夕方一回だけ出発するボートでしか帰れない、1日がかりで訪れる必要がある島。巨大なバオバブやガジュマルの木、野生の馬が住むなど不思議な自然あふれる島です。ポルトガルの要塞跡や巨人の足跡も残る摩訶不思議な島。ロビンソングルーソーになったつもりで訪れて。

番外編:北部のシンボル「パルミラ」
スリランカのジャフナを含む北部のシンボルはパルミラ椰子。紛争中、バリケードに用いられ減少してしまったと言いますが、それでもまだまだ沢山の木が残っています。幹は建築に用いられ、葉っぱは目隠し用の壁作りに。花からは椰子酒のトディーやジャガリーなどの生産。茎の部分は乾燥させてそのままポリポリおやつのかわりに。これを粉にするとグルテンフリーの繊維質たっぷりの粉が取れ、お菓子作りに用いられるのだとか。ジャフナを代表する植物。要チェックです!

ジャフナのホテル

ゲストハウス Kais
ジャフナで長年支援活動をしてきた日本のNGOパルシックのジャフナ出身の元現地スタッフたちがマネージメントする2つのゲストハウス。カイスシティーゲストハウスは街中の観光にとても便利なロケーションに。カイスゲストハウスは郊外に位置していますが、お料理に定評がありジャフナ料理のお料理教室のアレンジも。ジャフナ出身のスタッフが近隣観光などもアレンジしてくださいます!まだまだ英語、日本語の情報の少ないジャフナ。ジャフナのことなら彼らにおまかせ!

ジェットウィングジャフナ
街の中心地に位置する5つ星クラスのホテル。ジャフナで一番設備の整ったホテルです。マーケットや図書館、フォートなどの街中の主要なスポットも徒歩圏内。ジャフナ料理が楽しめるレストランも定評があります。

ノースゲート・バイ・ジェットウィング
ジャフナの玄関口ジャフナ駅の目の前に位置するホテル。町中からはちょっと距離がありますが、ナルアー寺院やリオアイスクリームなどのあるジャフナの中心地の東側の観光にも便利。美味しいレストランの集まるエリア。

ティルコ・ジャフナシティーホテル
こちらも街の中心地に位置するホテル。フォートやマーケットも徒歩圏内で、観光にもぴったり。3つ星クラスのホテルですが熱いジャフナでプールが嬉しい。

ジャフナのレストラン

マンゴーズ
359, Temple Road, Nallur Jaffna
ヒンズー教の聖地ナルアー寺院のすぐ近くに位置するジャフナタッチの南ンドレストラン。ターリーなどお料理ももちろんおいしいですが、ジャフナで唯一のおしゃれカフェ的な場所でゆっくりできます。美味しいコーヒが飲みたくなった時もこちらへ!

リオアイスクリーム
448A, Point Pedro Road, Jaffna
スリランカで知らない人はいない超有名なアイスクリームショップ!内戦中も若者や家族が甘いものを楽しみながらホット一息つける場所だったとのこと。コロンボにも支店がありますが是非ジャフナで味わってみて。

マラヤンカフェ
C Ponnampalam Road, Jaffna
ペイパードーサなどで人気のベジタリアンレストラン。街の中心地に近くいつもにぎわっています。ジャフナはまだまだ外国人旅行者が少なく、レストランはどこも現地の人が行くところでオーセンティックな雰囲気を楽しめて◎。

アクシャタイ
60, Stanly Road, Jaffna
こちらもジャフナの人々に人気のベジタリアンレストラン。ターリやドーサなど南インドの香りのするお料理が沢山。現地の家族連れにも人気な様子。女性一人でも入れる明るい感じのレストランです。

コージーレストラン
266/1, Stanly Road, Jaffna
シーフードを楽しむならここ!カニ、エビ、イカとメニューも豊富。アルコール類の販売はありませんが持ち込み可能。ベジタリアンレストランの多いジャフナとあって、スリランカ軍の若い駐在スタッフが夜は集まるので女性一人の場合にはおすすめしません。

グリーングラスレストラン
33 Asservantham Lane, Jaffna
ジャフナ駅目の前のグリーグラスホテル内のレストラン。郷土料理のジャフナクール他、シーフードも豊富。アルコール類もオーダーでき、ホテル内のレストランとあって女性一人でも安心。旅行者にも人気のレストランです。

番外編:ジャフナのお料理教室

ジャフナの食に興味があるならぜひお料理教室へのご参加を!プーリーやピットゥといった主食からジャフナ風チキンカレーやエビカレー、郷土料理のジャフナクールなども。お料理に定評のあるカイスゲストハウスでアレンジ可能です。ジャフナから車で1時間足を運んだスリランカの大手スパイス会社Ma’sの工場近くでもご案内できます。こちらはキリノッチやエレファントパスの観光も兼ねてどうぞ。

ジャフナ観光名所

ジャフナ要塞(ジャフナフォート)
紛争中に壊される以前は、スリランカで最も保存状態の良い要塞でした。元々ポルトガルの要塞がありましたが1658年オランダが奪還。5角形の星型の巨大要塞が築かれました。1795年以降は英国の植民地下に。要塞内にあったとされる貴重な建物は悲しくも紛争で一掃されてしましたが、要塞自体は2009年から2012年にかけてオランダの支援により修復が行われました。

ジャフナ図書館
1960年に完成したムガル帝国風の美しい図書館は今もジャフナの都市と知性を表すシンボル。かつては9.7万冊もの本が所蔵され、中には貴重なジャフナ王朝の歴史書も残されていました。しかし1981年6月1日、南部エリアで発生したシンハラ人とタミル人による民族暴動がジャフナに飛び火。暴徒によって図書館に火がつけられます。焚書という最悪の暴力、その悲しい歴史が残る場所でもあります。

ナッルール寺院
ジャフナを代表するヒンズー教の聖地。8月(または9月)の新月の日を最終日とする26日間に渡るお祭りナッルール寺院大祭で有名です。寺院に奉られるムルガン神のご神体がチャリオットに乗せられ寺院の周りを廻ります。お祭りの最大の見せ場は24日目。お祭り開催中は針でみこしなどを引くカヴァディなど様々な苦行も行われます。寺院の歴史は15世紀にさかのぼります。

ジャフナ考古学博物館
1980年ごろにできた小さな考古学博物館。中は薄暗くちょっと埃っぽい。決して状態の良い博物館とは言えませんが、様々なヒンズー教のご神体やカンタローダイなどから出てきた仏像のコレクションなど、かつて宗教都市として栄えたジャフナの歴史を感じられる施設です。目玉は英国植民時時代の遺産、等身大の巨大なヴィクトリア女王の肖像画!

ナーガディーパ寺院
ナーガディーパまたはナイナティブと呼ばれる島にある仏教寺院。仏陀は悟りを開かれてから5年後、チュローダラ王とマホーダラ王、二人の王による王座の奪い争いを解決するためにこの地に訪れたとされています。問題が仏陀によって解決されると、王座を守る為に仏塔が建てられました。仏教聖地のひとつで南部エリアから沢山の国内旅行者が訪れます。

ナーガプ―シャー二アンバル寺院(ナイナティブ)
女神パールヴァティ―(ナーガプシャーニ)とその配偶者シヴァ神を奉るヒンズー寺院。その歴史は9世紀まで遡るとされています。6月~7月にかけて行われるお祭りでも有名。安産祈願や子宝祈願で有名な寺院で、祈りがかなった沢山の夫婦が赤ちゃんを連れて訪れます。

マントリマナイ
建物の起源はハッキリとしていませんが、オランダ統治時代、オランダ人がジャフナ王国時代に建てられたこの宮殿の一部を改装したと言われています。

ヨーロッパとドラヴィダの建築様式が混ざり合った独特の建物で、アーチ型の門や塔がある2階建の建物となっています。建築が好きな方には是非ご覧頂きたい遺跡です!

キーリマライの泉
ジャフナの街から30分のところにある、皮膚の病気を治すと言われる「聖なるキーリマライの泉」。地質学調査によれば、この泉はとてもミネラル分豊富であるとか。独立した女性専用の入浴エリアもあります。
「キーリマライ」とはタミル語で「マングースの丘」を意味します。ヒンズー教の伝説によれば、呪いでマングースのような顔になってしまった賢人がこの泉で顔を洗ったところ、それが治ったと伝えられています。

ポイントペドロ
スリランカの最北端。
ポイント・ペドロの名前の由来は、ポルトガル語の「岩石質な岬」を意味する「ポンタ・デ・ペドラス」から。綿花の栽培が盛んで、実際にこの海岸から南インドへ木綿が輸出されていたことから、タミル語では「木綿海岸」と呼ばれています。

聖アンソニー教会
この教会は漁師の守護聖人、イタリアは「パドヴァのアントニオ(アンソニー)」が祀られているカトリック教会です。何時ごろ建てられたかは不明で、17世紀のオランダ統治時代に建てられたとか、19世紀のイギリス統治時代に建てられた等、ハッキリしていません。
壁やアーチといった遺跡は大部分が砂に埋もれており、S F映画のワンシーンのような光景がご覧頂けます。

底なし井戸(ボトムレスウェル)
干ばつの時でも水が枯渇したことがない天然の地下水の井戸です。「常に乾かない」「底が見えない」ことから「底なし井戸」と呼ばれるようになりました。
また、伝説によれば、インドの王子ラーマの妻シタがインドに戻る途中とても喉が渇いていまい、ラーマが妻のために地面に矢を射たところに井戸が出来たと言われています。
現代、スリランカ海軍による調査により深さは52.5メートル(深い!!)と判明しています。地下には複数のトンネルがあり、その内の一つは「キーリマライの泉」に繋がっていると言われています。